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第15章 コンジャンクション

　　
『ん、はぁ・・ん、はぁ・・はぁ・・』

呼吸の合間に、優子は言葉を織り込んだ。

『ん・・はぁ・・おくさまと・・はぁ・・どっち・・』

『優子だよ。優子の方が上手だよ。』

二人ともあれほど奥まで飲みこんでくれるのだ。
正直どっちが巧いという訳ではない。
そう答えた方がいいと思った。

優子をそっと仰向けに寝かせた。
涙目の優子は嬉しそうに微笑み、首筋にキスをせがむ。
優子が首を傾けるだけで、なぜかその求めがわかる。
首筋に舌を這わせると、優子は大きな喘ぎ声を聞かせてくれた。

肩をすくめ、困ったような顔で優子は私を見つめる。

『ねぇディー、
　涼子さんも、奥様もここには居ないよ。
　あたしだけ見てる？』

『優子しか見えてないよ。』

涼子も晶子も私の意識には全くなかった。
優子の艶かしい身体と、心地よいあえぎ声に私は夢中だ。