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異常性愛
第15章 コンジャンクション
優子に見送られ、別荘を後にした。
明日まで休暇を取っている優子は、ここで一泊するという。
車を走らせ、山道を降りた。
湖畔のバイパスに出てしばらく走ると、優子と再会したコンビニが見えた。
私はそこで涼子を諦観し、一度終着をみた。
だが、ほぼ同時に優子と出会い、癒しを得た私は、母との再会を決意することになる。
亭主を送迎し、涼子が姿を消し、優子と再会したことに人生の奇遇をみた。
もしここで優子と出会わなければ、昨日と同じ明日を迎えていたかもしれない。
コンビニ前の信号は、燈した青を変える様子はなく、
家路をたどる私を素通りさせてくれた。
第十五章 -コンジャンクション- 完