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異常性愛
第19章 変わらないもの

一番大好きな大輔をママが殺そうとしてたの。
ママが大輔を好きなばっかりに。
あなたは死ななきゃならない・・・・。
あなたが不憫で・・・。
でも大輔を置いてママは一人で死ねなかった・・。
橋の上で子供抱いた おかしなのがいるって、
お巡りさんがギリギリのところで抱えてくれてね。
なんとか、未遂で済んだのよ。』
母は私と心中しようとしていた。
私にはそれが理解できた。
私は運良く、その時に命を拾ってもらった。
不謹慎だが、¨惜しい¨という気持ちが湧いた。
母とその時に死んでいれば、母の居ない辛さを味わうことがなかったからだ。
素直にそう思えた。
七歳の私には母が全てだった。
それほど幼い私は、母を愛していた。
それは、母が私を誰よりも愛してくれていたからだ。

