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異常性愛
第21章 ギブ・アンド・ギブ 前編
それを直視できなかった。
臆病風に吹かれ目を逸らした。
亭主の言葉は間違っていない。
¨女に手を出す割りに、つまらん男だな!キミは¨
その通りだった。
私を慕う優子に幸福を感じさせてやることもなく、手離そうとしている。
天真爛漫で太陽のように明るい女に、あんなに淋しい顔をさせてしまった。
最低の男だ。
『あたし・・・言いたくない・・
言いたくないよ・・・。』
優子は顔を伏せて呟いた。
『ディー、離さないで・・・お願い。』
優子はシーツを掴み、
小さな肩を震わせていた。
第二十一章 -ギブ・アンド・ギブ- 前編 完