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わたしを診て
第1章 初めての診察
気が逸る春夜だったが、



欲望を満たすだけのセックスは趣味ではなかったので、



瞳子の唇を味わうことを思いついた。



「瞳子さん・・・お口を開けてください。
 


 体の抵抗力をつけるため、ぼくの唾液を注ぎます」



既にとろんとした目の瞳子は、



何の抵抗もなくすんなり口を開いた。



春夜は彼女の唇を奪い、



それから舌を入れて唾液を注ぎいれた。



ここまできても「治療」と信じている瞳子は、



大人しく春夜の唾を飲んだ。



ペパーミントの香りが混じった彼の唾液は、



瞳子にとってそう悪いものではなかった。
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