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Moon road〜月への道
第2章 出会い
運送屋にりえの荷物を運びこんで貰い、
ふとテーブルを見ると、用意した朝食が無くなっていた。

「旦那様がお呼びです」

家政婦がりえに言い、また母屋に戻って行った。

「お義父さん!ご挨拶を忘れていたわ!」

朝の慌ただしさに、うっかり忘れてしまっていたのだ。

急いで母屋に行き、義父に挨拶をした。

「お義父さん、おはようございます。ご挨拶が遅くなってしまい、申し訳ございません。」

義父のユウイチは笑顔で

「おはよう。挨拶はいつでもいいさ。朝食食べたかい?まだなら一緒にどうかな?」

テーブルにはりえが朝作った朝食と、お手伝いさんが作ったであろう朝食も並んでいた。


「新井さんの朝食も美味いぞ」

食卓を見ると、たくさんの種類のおかずやフルーツが少量ずつ置かれていた。

りえの作った料理と言えば、
買ってきたパンにソーセージと目玉焼きにレタス
恥ずかしく思ったが、
義父は美味しいと、言ってくれた。


新井は、タクヤの祖母が亡くなってから雇われた家政婦で、
早朝から、昼までこの家に来てくれている。

午後からは、自分の経営する小料理屋の仕込みをする為に帰っていくのだ。

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