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第3章 結婚

「タクヤ君は？」
怪我の傷も良くなり、
歩くことも出来るようになったりえは、
タクヤのことを聞いた。

タクヤはカウンセリングを受けながら
りえに申し訳ないと言いながら
深く深く反省していた。



タクヤは、りえに会いたかったが我慢していた。
何度か病院の前に来たが会わずに帰っていた。

りえ恋しさに堪えられなくなったタクヤは
病院に行き、りえの部屋をノックした。

「はい」
懐かしいりえの声がした。

ドアを開けりえを見ると
驚いた顔をし、一瞬表情がこわばったが
あの美しい笑顔でタクヤを見てくれた。

タクヤはゆっくりりえの傍に行き
あの日の事、今までの事を詫びた。

りえの手を取り号泣しながら…

そして
りえを前以上に愛していて
二度と暴力はしないと誓い

りえがいない人生は無いと

一緒にずっといて欲しいと懇願した。

りえは返事が出来ずにいたが
この可哀想なタクヤを見放すことが出来なかった。