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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第14章 映画館
目の前を子供が駆け抜けていく。
もうちょっとでぶつかるところだった。
母親らしき人が「すみません」と声をかけてくる。

周くん、私のこと守ってくれたんだ。

「ありがとうございます……」

「ちゃんと見てないと危ないよ」

そう言って、周くんは私の手を握る。
そのまま手を繋いで歩きだした。

なんで、周くんって平気でこういうことしちゃうんだろう。

周くんの方が、私にとっては危険だよ。
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