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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第22章 台風
「奈緒姫のことは、大事にしたいんだ」

あれ、何で傷ついてるの、私。
周くんは私のことを考えてくれているだけなのに。

寂しい、とか、思っちゃうなんて。

「また、明日ね」

周くんは部屋を出ていく。

待って。
もうちょっと一緒にいたい。

私だって、周くんに触りたい。

だけど、臆病な私は何も言えなかった。

「はい、また、明日……」

そう言って、力なく手を振った。
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