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第23章 二学期

俺が慌ててついていくと、なぜか行き先は空き教室だった。

このクラスは中庭で出展しているため、文化祭の最中は空っぽだ。
賑やかな学校内で、ここだけはひっそりしている。

「何かあった？」

教室内には置きっぱなしの荷物が散乱している。
盗難でも起きたのか？

だが、そうじゃなかった。

その女子は言った。

「私、高倉のこと、好きなんだよね」