この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第39章 父親
小さなアパートの前で、前園さんは立ち止まった。
「ここです」
やばい。
心臓がバクバクしている。
父親の家は電車で行ける距離だった。
別の世界の存在だと思っていたのに、なんでこんな近くに住んでるんだ。
表札には『久我原』の文字。
父親の名前、初めて見た。
「今年の年末年始は帰省されないとおっしゃってましたし、在宅だと思います」
前園さんは躊躇なくチャイムを押した。
ああああ、もうちょっと心の準備ってやつをさせてくれないだろうか。
俺、父親と初対面なんですけど。
「ここです」
やばい。
心臓がバクバクしている。
父親の家は電車で行ける距離だった。
別の世界の存在だと思っていたのに、なんでこんな近くに住んでるんだ。
表札には『久我原』の文字。
父親の名前、初めて見た。
「今年の年末年始は帰省されないとおっしゃってましたし、在宅だと思います」
前園さんは躊躇なくチャイムを押した。
ああああ、もうちょっと心の準備ってやつをさせてくれないだろうか。
俺、父親と初対面なんですけど。