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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第8章 キス
「今日はありがとうございました。じゃあ……」

なるべく顔を見られないようにして、さっさと門を開ける。

「大野さん。さっきはごめんね」

謝らないで欲しい。
余計惨めになる。

その時、家のドアが開いた。

中から現れたのは、カズ兄だった。

「奈緒姫、おかえり――」

出迎える笑顔が、私の泣き顔を見て、みるみるうちに変わっていく。
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