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第9章 VS 和樹

奈緒姫をなだめようとしたら、和樹さんに怒られた。

「何勝手に口きいてんだ！」

「はい、すみません」

和樹さんは口から、ふしゅううううと蛇のような息を吐いている。

「で、おまえ、奈緒姫と何してた」

「図書館で勉強を教えていました」

和樹さんはキッチンに引っ込んだ奈緒姫の方を振り返る。

「奈緒姫ぃ！　勉強ならお兄ちゃんたちが見てやるって言っただろ！」