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第9章 VS 和樹

最終的に俺は大野家を追い出された。

心臓はバクバクしている。
俺、よく和樹さんの前で言えたな。
今になって足が震えている。

でも、おかげで奈緒姫と恋人同士になれた。
中途半端にもやもやしていたことが、急にすっきりした気がする。

家の門では和樹さんが仁王立ちになって俺を睨み付けている。
奈緒姫も見送ってくれようとしたが、和樹さんが許してくれなかったのだ。

俺はペコリとお辞儀をして大野家を後にした。