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少年悪魔
第11章 伝わる想い
「繭ー、交替」
猫娘姿の雛乃が声を掛けた。
お化け役は中で客をおどかす仕事、受付、宣伝を交替で行っている。
「もうそんな時間?」
「うん。繭、次は宣伝ね。これ、チラシ。ハルも宣伝に行ってるから、もしチラシ足りなさそうなら分けてあげてよ。会えたらでいいから」
「…はぁい」
微妙に気まずいと思いつつも、繭はチラシの束を受け取り、受付の席を立った。
「よろしくー」
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