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第11章 伝わる想い

「正式にマーキングしていたら、言葉は悪いけど所有権が確定してる状態だから、奪い合うこともない。仮マーキングなら、所有権はまだ確定してないから、同等の階級の悪魔が手出しして正式なマーキングをすれば、そいつのものになる。だから、繭に興味を持ったレイが自分のものにしようと思って手を出してきたんだよ。僕に正式なマーキングが出来なかったから、こんなことになった。だから、僕のせいなんだよ」
繭を抱きしめる遥斗の手に力がこもる。