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少年悪魔
第11章 伝わる想い
繭の体が遥斗を求め、疼き始めた。


――キスだけじゃ、全然足りない。


それは遥斗も同じだったようで、唾液の糸を引いて離した唇を、繭の耳元に近づけた。
「…繭。…今から、してもいい?」
少し荒い息遣いで伝えられた言葉に、繭はゆっくり頷いた。
遥斗は満足そうに微笑み、また耳元で囁く。
「廊下はいつ人が来るか判らないから、いつもの所、行こっか」
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