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少年悪魔
第15章 苦悩



ぐちゃぐちゃと考えている間も遥斗の足はきちんと家に向かっていたらしく、気付くと家の玄関前に着いていた。
家に入ると、リビングではスーツ姿の礼也が寛いだ様子でソファに座り、テレビを見ていた。
また遥斗の母親がパートに出る前に訪ねてきたのだろうか。
遥斗の帰宅に気付いた礼也がふっと笑う。
「おかえり、ハル」
「…ただいま」
遥斗はリビングの床に鞄を無造作に置いた。
「…エリーが来た」
遥斗が一言呟くように告げる。
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