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少年悪魔
第16章 条件
「…誰…?」
「初めまして。私はエリー。貴女の名前は?」
「…、柳井、繭です」
繭の頭の中でガンガンと警鐘が打ち鳴らされている。この感覚には覚えがあった。
そんな繭を、エリーは不躾なまでにまじまじと眺めた。
一体、何なのだろう。
「やっぱり定着の一歩手前、ね。ハルから離れて気配薄まってるし、見た感じ元気そうだし」
「!」
頭の中で鳴り響く警鐘と今の言葉で、繭は確信した。
エリーは、悪魔だ。
「…あの…」
「お話、しましょうか」
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