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少年悪魔
第20章 違和感
「……で、繭。大丈夫?」
「え?」
「何か、見えてるんだよね?まあ悪さは出来ないから大丈夫だよ」
まるで、異形たちの姿が見えているような遥斗の言い方に、繭は驚いたような顔を見せた。
「ハルも見えるの?」
自分だけではないのかと、繭が少しの期待を込めて訊くと、遥斗は軽く頷いた。
「繭みたいに簡単には見ることはできないけどね。僕の場合はかなり目を凝らさないと見えないんだけど」
「そうなの?」
遥斗はその問いに、ふっと笑った。
「うん。前はあっさり見えていたけどね。とにかく繭に見えているモノは悪さしないから大丈夫だよ」
「……本当?」
「本当だよ」
そう言われると、本当に大丈夫な気がしてきて、繭は我ながら単純だなぁと笑った。
異形たちが繭に対して悪いことをしないと判って安心してから、改めて遥斗を見ると、なんだか急に、胸の中がきゅっと狭くなった感覚がした。
「…?」
この感覚は一体何なのか。
繭にはまだ解らなかった。
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