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カウントダウン
第2章 ウ
噛みつかれるのかと思った―――

頭を押さえつけられて
むりやり重ねられた唇は
歯が当たって痛い。

「ちょっ。蒼く・・・ん」

その勢いがなくなると今度は
唇を舌でこじ開けようとした。

「いやっ」

背中をドンドンと叩くけど一向にやめる気配はなくて。
それでもどれぐらいそんな行為が続いたのか
はぁ。と小さくため息をついて
私をぎゅっと抱きしめた。

「ごめっ」

蒼くん、震えてる?
小さく震える蒼くんをなんだか突き離せなくて
「里香のファーストキスの相手があいつだったのかと思ったら
我慢できなかった」
そんな風に言う蒼くんが、私の知ってる蒼くんとは違う人みたいで。

「乱暴にしてごめん」

しょんぼりしている蒼くんが可愛くて。
ひどいキスをされたのに、なんだか可愛く思えた。

きゅっと蒼くんのシャツを両手で握れば
その倍の力でギュッと私を抱きしめる。

「本当にごめん。こんなことするつもりじゃなかったんだ」

そこには数々の女の子とキスをしてきたんだろう蒼くんはいなくて。
キスなんて余裕でしちゃう蒼くんはそこにはいなくて。

私はそっと蒼くんにキスをした。

何回かちゅっ。と触れるだけのキスの後、
蒼くんの唇が私の唇に降ってきた。

角度を変え、
ゆっくりと舌が私の中に入り込む。

髪を撫でられてなんだかフワフワする。
5年前の、蒼くんを好きだという気持ちを思い出す。

「んぁ・・ぁぁ」

思わず声が出ちゃうほど
舌で私を攻め続ける。

「そうく・・・ん」
「りか」

いつまでたっても終わらないキスに
私はだんだん気持ちも身体も蒼くんにあずける。

「りか」

何度もそう言う蒼くんの声に
すき・・・
そう言いそうになって
やっとの事でその言葉を飲み込んだ。

キスだけで息を荒くして
顔を上気させてゆっくりと名残惜しく離れる。
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