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甘美なリラクゼーション
第2章 渇いた体に沁みる水
「ありがとう」



今やシャワーを浴び、すっかり身支度を整えたいち子は、



文彦から温かいお茶を受け取った。



彼女は今や、すっかり体が元気になっていた。



・・・それだけじゃなく、何だか心も潤った気分だった。



「文彦君のおかげで、



 何だか私、調子良くなったみたい」



いち子はにっこり笑った。



彼女の爽やかな笑みに、



文彦は高校時代のようにメロメロになった。



「ところで、お代はいくら?」



「いいや、今日はいらないよ。」



「ええっ、いいの?」



「いいんだ。その代り、また来てよ」



「あらっ、商売上手だこと!」


二人は笑った。


ふと笑いが途切れた瞬間、いち子は文彦の頬にキスをした。



「また来週、絶対来るね」



彼女はそう言い残し、夜の町へ出て行った。
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