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監禁DAYS
第1章 今すぐ撃って
 頭から冷水を浴びて、鳥肌の立つ腕を肩に向かって撫でる。
 それから鎖骨の窪みを指圧し、胸を沿わせて太ももまで下ろしていく。
 濡れたそこを丁寧に洗い、中まで指を入れて綺麗にしていく。
 磨りガラスの向こうに現れた影にも気づかずに。
 自分のいない部屋で、その人物が恋人の銃をくすね、自分さえも獲物にして眺めているのも気づかずに。
 今夜は夢でどんなセックスをしようかなど物思いに耽りながら。
 カタン。
 シャワーをノズルに戻したと同時に浴室の扉が乱暴に開かれる。
 振り返る間もなく身体を引き寄せられ、口を塞がれる。
「んんっ?」
 皮手袋で鼻ごと塞がれて、非難するように相手を睨みつけた眼が見開かれた。
「騒ぐな」
 サングラスと長い前髪に隠された瞳。
 深く被ったフードの隙間からもわかる端正な顔立ち。
 女はうっとりと相手を観察した。
 その変化に相手が些か怯む。
 ピチャリ。
 びくっと手を強張らせた男が呆れた声を上げる。
「何してる」
 女は口を塞ぐ手を舐めていた。
 革の臭いが肺まで降りてくるのを味わいながら。
 男は数秒呆然としていたが、すぐに目的を思い出し、浴室から連れ出す。
 ぽたぽたと床に水滴が落ちる。
「んんー」
 がさごそとクローゼットを漁り、見つけたテープで女の口を塞ごうとする。
 だが、濡れた口元に上手く貼り付かない。
 しかも貼ろうと近づけたテープを舐めるのだから埒があかない。
 男は溜息を一つ吐くと、部屋にぶら下げてあった洗濯物から大きめのハンカチを取り、猿轡にした。
 そして引き金を引いた銃を突きつけながら女に服を着させる。
 濡れた髪で色を変える洋服から目を逸らし、女と共に狭い部屋を後にした。

 三時間後。
 車で移動した林の奥の一軒家で二人は向かい合っていた。
 とはいっても、男は椅子に、女は手足を縛られ床に寝転がって。
「布はとってやるが、騒いでも意味ないからな」
 猿轡を外され、女は痺れた唇を突き出す。
「返しなさいよ」
「あ?」
 開口一番女は男に食って掛かった。
「汚い手で触んないで。それは私の恋人なの」
 目線を追い、銃だと気付いた男がそれを持ち上げる。
「コレが?」
 あからさまに馬鹿にするも、女の表情は変わらない。
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