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監禁DAYS
第5章 今だから言わせて
「一郎……やろ?」
抱きしめた美月が囁いた。
そろそろ十二時間を廻る。
身体の疼きが出てきたんだろう。
妹のことも、その間だけは、頭から離れるのかもしれない。
「ああ。いいぞ」
少しだけ驚いたようにこちらを見上げた美月が、にいっと笑った。
その変わりようにぞくりとする。
「ピアス……引き千切って」
次の瞬間にはもうげんなりしている。
そうだった。
こいつには普通のセックス感覚がない。
初日は随分物足りないのを我慢していたようだった。
もう一度指で済ませたい気もあったが、俺は少し従いたかった。
美月の服をずらし、ブラジャーに指をかける。
「ん……」
乳房の先でピアスが揺れる。
誰が空けたのか。
自分か?
それを摘まむ。
「っあ」
「自分で空けたのか?」
「いっ……ん、そうよ?」
吐息交じりに。
片方にだけ。
「なんで?」
ぐいっと引っ張ると、身体ごと美月がこちらに倒れた。
「ぁあああっく」
相当痛かったんだろう。
涙が床に垂れる。
「ひ……ちろ……」
「いつも立ってんの? これつけてる方だけ。スゲー卑猥だけど」
「ぅあっ……ん。そう」
美月の顔を持ち上げ、耳元に噛みつく。
「あっ」
「……本当に引き千切っていいんだろうな」
敢えてゆっくりと囁く。
ピアスは摘まんだまま。
美月は荒く息をしながら、ぎゅっと唇を結んだ。
それから、静かに言う。
「……お願い」