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監禁DAYS
第5章 今だから言わせて

 絞殺死体は身内犯罪。

 警察の間で暗黙の了解のように流れているというその確信には理由がある。
 自らの手で死にゆく表情を最期まで観る。
 それは強い感情がなければ出来ない。
 セックスで首締めを求めるやつは?
 支配欲。
 前の相手との重なり。
 そんなところか。
 なら、今俺がしてるこの行為の源は?
 涙を流し仰け反って苦しむ美月が愛しくて仕方ないこの快感は?
「く……んっ」
 仔犬みたいに、言葉も紡げず鳴く。
 髪が指に挟まり、肌とチクチクした感触があい混ざる。
 スライドしながら、断続的な衝撃に跳ねる身体が汗にまみれていく。
「そろそろ真っ白になってきたか? 音が遠のいて、五感が離れていくだろ? はっ、お前の変な能力なんて簡単に実現するんだよ」
 なんでこんなことを言ってるのかわからない。
 中の締まりが解ける。
 すぐに手を離した。
「かっ……ウエエッ、げほ」
 酸素が大きく入って膨らんだ胸をダン、と押すと更に嘔吐感と戦う様子が可愛い。
「げっへ……はあー、はあー」
「そうそう、また締まってきた」
「待っ、いっ、ああ」
 腰を掴んでさっきまでより深く跡を抉る。
 ざらついた上壁を擦ると太股に筋肉が浮き上がるほど力む。
 背中で縛られた手錠のせいで感覚がなくなってきてる頃だ。
 足枷を外して、かわりに取ったベルトで細い首を緩く拘束する。
 余った革を手に巻き付けて、くっと引く。
 これだけでも相当喉に食い込むはずだ。
 美月はだらりと舌を垂らしてなすがままになった。
 
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