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crazy night
第4章 戻れない二人
「何してんだよ…」

見たことのない冷たい眼で有紗達をみる。

「ご、ごめんなさ…」

有紗は、とっさに謝ってしまった。

快感を求めてしまった自分と、快楽へと堕ちていた事を後悔し、士郎と孝の精液でまみれた白く華奢な身体は項垂れた。

「有紗ちゃん、すげぇよがってたけど、はじめは結構嫌がってたんだぜ?守れなかったのはお前だろ、雄二」

まだ泥酔状態で状況が把握出来ない雄二は士郎にガムテープで縛り上げられ座椅子に座らせられる。

「ほら、有紗ちゃん大好きな雄二が縛られちゃったよ。挿れたいだろ?もう二度とこんなチャンスないと思うぜ?」

有紗は項垂れたまますすり泣いている
「…うっ……うっ…嫌です…」

「有紗ちゃん…」
雄二は今までのことが、有紗の意思ではなかった事を理解する。

「嫌なんて言って良いんですかね~♪」

孝がスマートフォンをちらつかせる。

有紗の目に大粒の涙がたまる。
「どうすれば…良いんですか…?どうすれば雄二さんを開放してくれますか?」

「有紗ちゃ…!?」

雄二はこんな状況にも関わらず、自分を庇う有紗の健気さに悲痛を感じ、泥酔してしまった自分を責めた。

「有紗ちゃんのしたいようにすれば良いよ」

士郎に言われるがまま、有紗は雄二のズボンをずらす。
震える手でボクサーパンツの上から雄二のそれをそっと撫でた。

潤んだままの眼で雄二を見上げ「ごめんなさい…」と呟き優しくキスをする。

こんな状況じゃなければ、雄二と繋がれることは有紗にとっては凄く嬉しいはずだった…
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