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Cherry boys(短編集)
第2章 プラシーボ

「ここに書いてあるプラシーボって何なん?」
倉田さんが僕に尋ねた。
えっ?!倉田さん…プラシーボって言葉も
知らないの?
愛すべきおバカちゃんだね…
「プラシーボっていうのは…ニセ物の薬のこと」
「どうして…そんな物を使うん?」
「本物の薬と並べて使って…
本物の薬がほんとうに有効かどうかを
調べるんだよ」
「杉山くん…すごいね〜」
「先週の授業でやったばかりだよ」
「こめんね〜」
倉田さんがそう言ってペロッと舌を出す。
そんな表情が愛くるしい。
倉田さんが僕に尋ねた。
えっ?!倉田さん…プラシーボって言葉も
知らないの?
愛すべきおバカちゃんだね…
「プラシーボっていうのは…ニセ物の薬のこと」
「どうして…そんな物を使うん?」
「本物の薬と並べて使って…
本物の薬がほんとうに有効かどうかを
調べるんだよ」
「杉山くん…すごいね〜」
「先週の授業でやったばかりだよ」
「こめんね〜」
倉田さんがそう言ってペロッと舌を出す。
そんな表情が愛くるしい。

