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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第4章 02 SceneⅡ(ジューン・ブライド)
「そうだ、今度、そこの会社の売れ筋商品か何か買ってきてやろうか。ブラのサイズは―」
言いかけて美月の胸を舐め回すように見るのに、美月はゾッと膚が粟立つ想いだった。
「止めて下さい!」
悲鳴のような声で遮り、美月は席を立った。
男の執拗な視線から逃げるようにして自室に戻ると、部屋の鍵を内側からかけ、その場に膝を抱えて座り込んだ。
どうして、こんなときに限って、あの男が帰ってきたのだろう。晃司は、美月の裸をすべて眼にしていたのだ。
言いかけて美月の胸を舐め回すように見るのに、美月はゾッと膚が粟立つ想いだった。
「止めて下さい!」
悲鳴のような声で遮り、美月は席を立った。
男の執拗な視線から逃げるようにして自室に戻ると、部屋の鍵を内側からかけ、その場に膝を抱えて座り込んだ。
どうして、こんなときに限って、あの男が帰ってきたのだろう。晃司は、美月の裸をすべて眼にしていたのだ。