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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第5章 ☆♯03 SceneⅢ(SeaSide~海辺にて~)☆
しかし、お義理でついてきたにすぎない美月にとっては、かえってその方が気楽というものだ。美月は、器用に波に乗っている晃司は放っておいて、一人ぼんやりと海を眺めていた。
その中(うち)、じっとしているのにも飽きてきた頃、ふいに晃司が声をかけてきた。愛車のミッドナイト・ブルーのスポーツカーまで走っていった晃司が差し出したのは、パステルピンクの可愛らしい袋だった。浜辺に続く道端に停めていた車に戻ったのは、これを取りにいくためだったらしい。
その中(うち)、じっとしているのにも飽きてきた頃、ふいに晃司が声をかけてきた。愛車のミッドナイト・ブルーのスポーツカーまで走っていった晃司が差し出したのは、パステルピンクの可愛らしい袋だった。浜辺に続く道端に停めていた車に戻ったのは、これを取りにいくためだったらしい。