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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第6章 ☆♯04 SceneⅣ(情炎~JOUEN~)☆
それも、まるで鮮血を思わせるような真紅の布団である。よくテレビの時代劇で見かける出合茶屋―連れ込み宿に迷い込んだかのようだ。まるで昔の遊廓を見るような風景は、どこか限りなく淫靡な雰囲気を醸し出していた。
夜具の枕許には、これもまた、行灯を模した和風のスタンドが置かれている。
傍らには朱塗りの衣桁があって、何故か夜具と同色の血で染め上げたかのような緋縮緬の長襦袢が大きく袖をひろげた格好でかけられている。
夜具の枕許には、これもまた、行灯を模した和風のスタンドが置かれている。
傍らには朱塗りの衣桁があって、何故か夜具と同色の血で染め上げたかのような緋縮緬の長襦袢が大きく袖をひろげた格好でかけられている。