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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第6章 ☆♯04 SceneⅣ(情炎~JOUEN~)☆
晃司の嫌らしげな視線が美月の全身を辿った。美月は泣きながら、両腕を前で交差させ、その身を少しでも隠そうとする。
「おっと、そうはいかん」
晃司はやおら枕許にあった紅い腰紐を取り上げた。美月に近づくと、その両腕を掴む。
「は、放してッ」
美月は烈しく抗うが、非力な女の力で逞しい男に適うはずはなかった。あっさりと両腕を掴まれると、持ち上げた形のまま腰紐でまとめて縛(いまし)められる。