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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第6章 ☆♯04 SceneⅣ(情炎~JOUEN~)☆
刹那、男の端整な貌が朱に染まった。
「なるほど、流石は俺が惚れた女だけはある。そう来たか、美月もなかなかやるな」
顔色が変わったのはほんの一瞬のこと。晃司は素早く態勢を立て直し、いつものニヒルなポーカー・フェイスの仮面を被る。
「ならば、美月の言うとおり、あの契約はこの際、無効にしよう。今日、改めて、俺が美月に三千万円貸したことにしてやっても良い。―だが、本当に返せると思ってるのか?」
「返します」
美月は即座に応えた。
「なるほど、流石は俺が惚れた女だけはある。そう来たか、美月もなかなかやるな」
顔色が変わったのはほんの一瞬のこと。晃司は素早く態勢を立て直し、いつものニヒルなポーカー・フェイスの仮面を被る。
「ならば、美月の言うとおり、あの契約はこの際、無効にしよう。今日、改めて、俺が美月に三千万円貸したことにしてやっても良い。―だが、本当に返せると思ってるのか?」
「返します」
美月は即座に応えた。