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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第8章 ☆♯05 SceneⅤ(AnniverSarY~記念日~)☆
要するに、美月は男の油断した隙を突いたわけだ。果たして、抜け出すのは拍子抜けするほどあっさりと成功した。
それから電車を乗り継いで数時間、美月は漸く住み慣れたK町に帰ってきた。H市は、美月が晃司に連れられていった海のあるE町の更に隣だった。
あの温泉宿で過ごした三日間は、まさに地獄としか言いようがなかった。晃司から受けた陵辱は、美月の心と身体を深く傷つけた。