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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第9章 ♯06 SceneⅥ Autum Park
でも、と、美月は更に考えた。仮にあの夢が正夢とか予知夢だというのなら、あの朝、美月は未来を見たことになる。あの夢を見た日、晃司から〝契約〟を持ちかけられ、迷ったものの結局は承諾した。
あの日の朝は、この日へと続いていた。ならば、晃司との不運としか言いようのない出逢いもまた、この日へと繋がっていた―?
確かに、晃司の手から逃げ出すことがなければ、駅前のコンビニに入ろうなどと考えることもなかったはずだ。あの店で、美月は勇一と運命的な再会を果たした。
あの日の朝は、この日へと続いていた。ならば、晃司との不運としか言いようのない出逢いもまた、この日へと繋がっていた―?
確かに、晃司の手から逃げ出すことがなければ、駅前のコンビニに入ろうなどと考えることもなかったはずだ。あの店で、美月は勇一と運命的な再会を果たした。