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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第10章 ♯07 SceneⅦ(Christmas Calender)
だが、何日も前から準備をし、楽しみにしていたXマスがフイになってしまうとなれば、話は別である。とはいえ、子どもでもあるまいし、そのようなやんごとない事情であれば、それ以上、勇一に無理や我がままは言えなかった。
―それじゃ、行ってくるよ。
勇一は慌ただしく朝食を片付け、飛び出してゆこうとして、立ち止まった。くるりと振り返り、美月の少し膨らんできたお腹にそっと顔を近づける。
―それじゃ、行ってくるよ。
勇一は慌ただしく朝食を片付け、飛び出してゆこうとして、立ち止まった。くるりと振り返り、美月の少し膨らんできたお腹にそっと顔を近づける。