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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第10章 ♯07 SceneⅦ(Christmas Calender)
アパートから駅前のコンビニまでは、歩けば二十分程度である。勇一はいつも自転車で通勤していた。
どれくらい歩いたのだろうか、何度めかの四ツ辻の小さな雑貨店の前を通りかかったときだから、丁度半分の道程を歩いたところだったのだろう。
〝Noel(ノエル)〟とペインティングされた切り株型の可愛らしい看板が目印である。この店で二ヵ月近く前、美月のバースデープレゼントとして贈ってくれたオルゴールを見つけたのだと、勇一が話していた。
どれくらい歩いたのだろうか、何度めかの四ツ辻の小さな雑貨店の前を通りかかったときだから、丁度半分の道程を歩いたところだったのだろう。
〝Noel(ノエル)〟とペインティングされた切り株型の可愛らしい看板が目印である。この店で二ヵ月近く前、美月のバースデープレゼントとして贈ってくれたオルゴールを見つけたのだと、勇一が話していた。