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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第11章 間章~ふたたびの夢~
 美月は、ふと気付いた。光に反射しながら、まばゆく光りながら舞い落ちてくるのは鮮 やかな金色に染まった木の葉たちだ。
 木の葉が雪のように舞い、ひらひらと降ってくる。
 その儚い美しさに見惚(みと)れていると、ふいに腕の中の女の子が喋った。
〝ママ、そろそろ私は行かなければならないわ〟
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