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いつもの場所で
第5章 旅
逢瀬の度、紗江と矢作は激しく求めあった。
でも紗江は頭の中で一線を引いていたし、その間も嫌いなコンパに誘われてら嫌々でも参加するようにしていた。
矢作が求めてくるのは欲求不満解消だと思った。
さえが働き始めて、4ヶ月が経過した。
それは同時に、矢作との関係も4ヶ月が経ったということだった。
4ヶ月が経っても新鮮だった。
誰にも言えない逢瀬。
誰にも言えない恋。
やってはいけないことをしている罪悪感。
新鮮の塊だった。
しかし、彼の口から未だ家族の話をされたことは一度もなかった。