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いつもの場所で
第2章 月灯りの下で
お店に入ると、矢作さんはカウンターに座っていた。

年末ということもあってか、お店は満員だった。

「矢作…さん?」

「あ、おつかれ」

「おそくなってすみません…」

「なに飲む?」

「あぁぁ、じゃぁサングリアで」


イタリアンバルで、初めてのご飯が始まった。


全てはこの日から始まった。
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