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いつもの場所で
第3章 休暇 そしてはじまり
翌日、仕事が始まった。
今日から前任の人はおらず、1人でしなくてはいけない。
紗江は長峰部長の部だったけど、あと2つの部も同時に受け持つことになっていた。
引き継ぎしたノートを見ながら、卒なく一日目を終えることができた。
『今終わりました。』
矢作拓哉にLINEした。
『俺ももうすぐ出る。第5ビルわかる⁇第5ビルのエスカレータの上で』
『了解です』
第5ビルは会社から歩いて10分弱だ。
紗江は先に到着した。
彼を待つ間、シャネルのファンデーションのケースを取り出し、鏡を見て身だしなみをチェックした。
こんな気持ち、いつぶりだろう…