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ペットの躾けはお姉様の義務っ!!
第7章 旅行又は逃避行
目的地は山を越えた県内の温泉地だった。
場所は別にどこでもよかった。
とにかく二人で時間を過ごせるのならば。
岡田は友達とテーマパークに行くという嘘をついて家を出てきていた。
誰にも見つからないため、岡田は遠くの駅まで電車で移動し、その駅に由香里が車で迎えに来た。
「なかなか似合ってるんじゃない?」
スーツを着た岡田を見て由香里が笑う。
「なんかめんどくせぇ格好だな」
岡田は鬱陶しそうにネクタイを緩める。