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ねぇ、しよっ!
第8章 彷徨う心
最後の晩餐は「家飲み」。
部屋にある、ありったけのアルコールをテーブルに載せた。
つまみもなく、グラスだけ。焼酎、ウイスキー、ブランデー、日本酒。
ウォッカもビールも既に部屋にはなかったから、最後に一番飲みたかったのが無くて残念だったけど…
『なんか、やっぱりあたしらしいや、ビールもウォッカも消去されちゃってて(笑)』
昼間からずいぶん飲んでいる。
もう、味もわからない。
ひたすら、トイレに行くか、飲むか、の繰り返し。
意識が朦朧としてきた…
そこから先の記憶は無い。
『だ…れ…?』
『あぁ…夢…?そろそろ切らなきゃ…』
カッターナイフで手首をざっくり切った。
まるで 痛みを感じない。
なんだか 躯がポカポカして、そのうちに また 眠りについた。
寒くなって、意識が混濁してきて、「もうすぐ死ぬ」って、安堵感に包まれて、ほんの20年余の人生を振り返っていた……
「走馬灯みたい…」
部屋にある、ありったけのアルコールをテーブルに載せた。
つまみもなく、グラスだけ。焼酎、ウイスキー、ブランデー、日本酒。
ウォッカもビールも既に部屋にはなかったから、最後に一番飲みたかったのが無くて残念だったけど…
『なんか、やっぱりあたしらしいや、ビールもウォッカも消去されちゃってて(笑)』
昼間からずいぶん飲んでいる。
もう、味もわからない。
ひたすら、トイレに行くか、飲むか、の繰り返し。
意識が朦朧としてきた…
そこから先の記憶は無い。
『だ…れ…?』
『あぁ…夢…?そろそろ切らなきゃ…』
カッターナイフで手首をざっくり切った。
まるで 痛みを感じない。
なんだか 躯がポカポカして、そのうちに また 眠りについた。
寒くなって、意識が混濁してきて、「もうすぐ死ぬ」って、安堵感に包まれて、ほんの20年余の人生を振り返っていた……
「走馬灯みたい…」