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第9章 愛と悦楽

翌日、あたしはマスターに付き添われ、病院に行った。

あたしは、セックスの後に見る夢の話をした。

今はセックスはしていない。マスターが添い寝してくれているだけ。

先生は、マスターに恐怖を感じないなら、少しずつ、キス、愛撫、セックス、と、ゆっくり、順番に克服してみてはどうか？と、あたしに提案した。

『マスターは怖くないけど、セックスは怖いです…また同じ夢を見るような気がすると、したくないの……』

『そうね、荒療治だものね。いいことをひとつ教えてあげましょうね。千尋さんは、もう、立派に男性を愛せるまで回復してますよ（笑）良かったですね！』

『本当？先生！』

『本当よ。これからは、彼を信じて、いえ、千尋さん、貴女自身を信じて勇気を出してごらんなさい。トラウマは二人で乗り越えられるかもしれないわ。』

それから、医師はマスターを呼んで、何か話をしたようだった。