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第11章 結婚宣言

『（笑）どうした、ちい。』

『だって…ここんとこ、圭ちゃんの様子がおかしかったし…』

『そかそか、それはまるっきり気にする必要はないさ（笑）』

『千尋さんをください、って、挨拶に行くんだよ（笑）』


ある意味、圭一と両親は、あたしより多く話をしていた、この２年近く。

圭一とあたしの交際も同棲も、両親公認…そう、当のあたしが知る前にそうなっていた。

親には、自殺未遂は言っていない。
仕事の掛け持ちと、睡眠障害で、精神的ダメージが重なり、長期療養が必要になって入院したことになっていた。

全て、圭一の計らいだった。そして、その時から、両親と圭一は急接近することになったのだった。