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あなたとふたり
第11章 玲奈の想い
「優…。
私あんたが好きよ」
「………はっ?」
優は本当に驚いていた。
当たり前でしょうね。
好きな女の親友から告白なんて…。
「待て。罰ゲームか?」
「ばか。そんなわけないでしょ。本心よ」
優はうーんと考えるように
頭を抱えていた。
………………困ってる?
優は顔を上げ
私を真っ直ぐみた。
「ありがとう」
柔らかい、フワフワとした笑顔だった。
「…こちらこそ。
3年間ありがとう。
遥香をよろしくね」
優は私の頭をポンっと、叩くと
ゆっくりと頷いた。
「私達、友達よね?」
「あぁ。親友だよ。」
これで良かった気がする。
「最後の思い出として
抱いてやろうか?」
優はイタズラっ子のように
ニヤッと笑った。
「スケベ!」
そう背中を叩くと
優は肩に腕を回して来た。
「お前は、誰が見ても美人だ。
俺みたいなスケベとは付き合わない方がマシだぜ?」
そう耳元で笑う。
「わかってるわよ。」