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あなたとふたり
第23章 タイムスリップ
二人はそのまま寄り添ったまま眠ったようだった。
「んっ…」
私は1人目が覚めた。
時計に目をやるとまだ夜中の2時だった。
やっと…優ちゃんと一つになれた…。
きっと3年前、続いていれば
何てこともなく出来ていた事だっただろう。
今、私の隣で
寝息を立てスヤスヤと眠っている人は…
間違いなく優ちゃんだ。
夢…なんじゃないだろうか…
何度も涙を拭っただろう。
拭っても拭ってもすぐに視界はぼやけて…
優ちゃんは見えなくなってしまった。
戻れたんだ…あの日に。
一瞬でも良い。
1日でも良い。
戻りたかった日々に戻れた…。
私はこの夢が覚めないように…
目の前のこの人に優しくキスをした…。
この夢が…夢で終わらないように…。