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第3章 紫色の欲情が創る世界

急に現実が押し寄せてくる
『結ばれない』そうなのだろうか
『結ばれるべきじゃない』こっちじゃないのか？

「…今は二人だけの世界やん？」

「……偉月とのキス……気持ちよくて死ぬかと思った」

爆破して良いですか？
嬉しさで木っ端微塵になってしまいそう
動けないわ
声も出ないわ
立ってられないわ…

叫びたい…

「座り込んだら邪魔でしょ、立ちなよ」

そう言って差し出される手
…さっき言った『手を繋ぎたい』を叶えてくれる