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第4章 灰色の兄弟

色素の薄い
綺麗な茶色い髪は
恐らく生まれつきだろう

ふわっとした
甘い香りが漂う

(…この匂い……)

確かに感じた事のある匂いに
心の奥底が疼く

握手した手を引き寄せて
さらさらの頬を舐める

「!!!深月っ!おま、何してんねん!!」

「味見」

「はぁ!?意味わからへん!!」
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