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第4章 灰色の兄弟

馬乗りになる僕の肩を
がしっと捕まれる

「ダメだ!自分を大事にしないと!男の子だろうが、女の子だろうが!」

そんな現実的に言われても
僕の心には何も響かない

「やぱ、あかん?」

「深月君が…男の子でも女の子でも俺は…構わないが…その…大事に…な?したいんだ」

中学生でもそんな顔しないだろってくらい
真っ赤に俯いて
もじもじとおっさんが照れているのが
やたら面白かった

「ほな、大事に抱いてや」

多分
僕の強い性欲には
男だ女の区別なんかないらしい
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