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第4章 灰色の兄弟

キスされた場所が
熱く焼ける

「…っはっ…恭ちゃんっ…き、キスして」

押し寄せる波が
僕を飲み込んで
理屈が静寂に流されて行く

重なる唇に
垂れながれる唾液
卑猥な音が響く個室のベッドで

僕の汚れが
キラキラと輝く
ガラスのように光る

「っ…なんで…気持ちええんやろっ…」

男にされるキスや愛撫は
自分が女の子にしてきたものとは
全く違う
安心感が多少不器用でも
ちゃんと僕を包む
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